日本体操協会は19日、宮田笙子選手のパリ五輪代表辞退を発表。
協会は、宮田選手を合宿地のモナコから帰国させて聞き取りを行い、
プライベートでの1度の喫煙行為、ナショナルトレーニングセンター
の居室内での飲酒行為を確認。JOC国際総合競技大会派遣規定、日本
代表選手・役員の行動規範違反で、パリ五輪出場辞退となったと説明。
4人での戦い…団体戦への影響は?
パリ五輪団体戦は、予選で各種目4人が演技をし、上位3人の得点の合計。
決勝では各種目3人が演技し、その3人の得点の合計が団体得点となる。
今回、補欠の繰り上げは行わず、4人で団体戦を戦うことが発表された。
宮田選手がチームを離脱すると、団体戦にはどのような影響が出るのか。
まず、女子団体チームの選考基準を見ると、
①:国内選考会の個人総合上位4位、②:①との組み合わせで最も団体点
が高くなる1人となっており、宮田選手は①の最上位として選出された。
②で選出された牛奥小羽選手は、跳馬の選手だが、NHK杯の個人総合で
9位。段違い平行棒などの他の3種目は、国内最終戦の得点で宮田選手と
合計で「2.6点差」。落下の減点が1点の体操でこの差は非常に大きい。
予選は4人の演技が必須のため、通常は5人のうち苦手としている選手を
避けエントリー策を練るが、今回の場合4人全員が全種目を行う戦いを
強いられるため、苦手種目でも演技をせざるを得ない状況が生まれる。
パリ五輪の体操団体では予選8位までが団体決勝に進めるが、2023年の
世界選手権では予選も決勝も8位の結果だった。宮田離脱により得点が
下がれば、60年ぶりの団体メダルはおろか、決勝進出すらも危うい状況。
天性の脚力で日本女子体操界の重要なエースとして期待がかかっていた
宮田選手だが、飲酒喫煙によるパリ五輪代表辞退その影響は大きそうだ。
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