日本がなぜこれだけ球速が上がったのかというと、トレーニングに対する意識の変化が大きいと思います。
2015~2016年頃に出回った、ダルビッシュ有投手が金属製のチェーンを持っている画像を見たことがある人は多いと思います。
あのタイミングで“第1次ピッチャートレーニング論争”が起きたと個人的に思っています。自分はもう大学4年生でしたが、
それを見ていた中学生くらいの子供が今のプロ野球の若手世代です。
世界のトップレベルの投手がトレーニングを表に出すことで、日本の野球が現場レベルでもっとやらなければといけない、みんな思い始めた。
逆に言えば、プロ野球選手が他人事ではなくなった。プロ野球だから凄いと憧れているだけではなく、プロ野球選手で努力してる人を見て、
自分も頑張らないといけないという循環が起きた。
そうして育ってきた世代がプロ野球選手になっている。日本の野球界も特に投手に関しては情報が多くあるので、球速に反映されている。
ダルビッシュ投手のようなレベルの選手たちが包み隠さずに発信していただいていることは、野球に携わる一人として凄くありがたいことです。
今の時代トレーニングに関して何が変わったかというと、個人的に感じるところをざっくり言えば、“当たり前の基準”でしょうか。
トレーニングをやっている人は昔からいましたが、「投手にウエイトはいらないでしょ」という人も少なからずいたと思います。もちろん、
今もいろんなトレーニング理論があり、ウエイトトレーニングではなく自分がすべきトレーニングを奥底まで突き詰める山本由伸投手のような
存在もいることは大前提とした私なりの見解です。
自分のレベルを考えた時、(フィジカルの)キャパシティを上げようとするとトレーニングをしないといけない、という基準が上がってきた
印象はあります。ただやみくもにランニングだけしていた時代から当たり前の変化。それはアマチュアレベルでも上がってきているから、
日本の野球界全体の成長に繋がっています。
https://news.livedoor.com/article/detail/23958031...
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