パリのアンヌちゃん市長さん見るからに気丈そう
鋭い目付きに汚い川など恐れない猛虎魂を感じる。
パリ市長は「私の泳ぎを見せたい」
パリのアンヌ・イダルゴ市長が6月23日の「オリンピック
デー」にセーヌ川で泳ぐと宣言した。「練習しましたよ。
私がよく泳げるという事を見せます」とやる気満々である。
4月に、国際環境NGO団体「サーフライダー財団・ヨーロッパ」
が公開質問状で水質の悪さを警告した。フランスメディアもこぞ
って、この問題を取り上げた。セーヌ川は船の通行と水質汚染の
ため1923年から遊泳禁止になっている。もし泳ぐと罰金15ユーロ
(約2535円、6月5日時点の為替レート、以下同)だ。べつに悪臭
がする訳ではないが、確かにこの水の中に入りたいとは思えない。
「道頓堀より6倍以上」の大腸菌を検出
サーフライダー財団が5月にトライアスロンの水泳スタート地点
のアレクサンドル3世橋付近で採取した水の分析結果は、100ml
辺り大腸菌3430、腸球菌508だった。阪神タイガースが優勝した
際、川へのダイブ自粛をよびかけられた道頓堀川でも、昨年2月
の大腸菌は100ml辺り540(23年2月、道頓堀橋付近。日本分析
化学専門学校調べ)だったから、その6倍以上(!!)になる。
ただし水質改善に取り組んだ成果が表れ、先月は国の基準値を
今月は国よりも厳しい競技団体の基準値をクリアしたという。
おそらく本人は6月23日の「オリンピックデー」に泳ぐ気満々
だったけど、関係者に止められて基準値をクリアした今月OK
となり、約一ヶ月遅れで有言実行アピールしたんだろうな。
天候次第で「延期の可能性も」
フランソワーズ・ルーカス教授(微生物生態学)は、
「雨が降ると水質が劣化する。一般的に雨が降ると、
汚染は24時間以内にセーヌ川に流れ込む。晴天なら
水質は良くなる。紫外線もバクテリアを破壊する。
天気が良くて暑ければ問題はないだろう」と説明。
イルドフランス州地方長官は、川が水質不良でも
「1、2日延ばせばいい。冬季五輪でも天候不良で
延期される」という。甲子園の高校野球と同じか。
雨が降ると「汚水」はセーヌ川に放出
パリの下水道は汚水と雨水が同じ管に入る合流式
通常、汚水は汚水処理場に流されるが大雨の時は
街の通りから雨水が流入して満杯になり、ポンプ
でセーヌ川に放出される。大雨が降るとヤバい。
五輪開催中に大雨が降らない事を祈るしかない。
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