https://www.sanspo.com/sports/news/20191207/box191207... プロボクシングの協栄ジム(東京・新宿区)が活動休止となることが7日、分かった。
金平桂一郎会長(54)が9日に、ジム会長らで組織する東日本ボクシング協会へ休会届を提出する。
協栄ジムは元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高(64)=現白井・具志堅スポーツジム会長=ら、日本ジム最多の13人の世界王者を輩出している。
名門の協栄ジムがプロ活動休止となる。金平会長は「ジムの実質的な経営を任せていたオーナーと私で行き違いになり、溝が生まれたため」と述べた。
ジムには現在、元世界2階級制覇王者の亀田和毅(28)ら13人のプロボクサーが所属。
基本的に所属ジムが休会中は試合に出場できないため、年内に試合を控えている選手は早急に移籍先を探すことになる。
年内に試合があるのは、22日の全日本新人王決勝戦に出場する亀田3兄弟のいとこの亀田京之介(21)と竹原毅(24)。
ジムはこの日も通常営業しており、ジム関係者によると2人はこの日も他ジムへスパーリングに出向いたという。
この日、協栄ジムは公式ホームページで「(活動休止は)当ジムが発表したものではなく、活動休止を予定している事実もございません」と発表。
会長とオーナー側との溝が浮き彫りとなったが、東日本協会関係者によると、ライセンスを保持している金平会長が休会届を提出すれば、受理される見通しだという。
東日本協会や統括団体の日本ボクシングコミッション関係者は、全日本新人王決勝戦に出場する2人に関しては、
移籍先が見つからない場合、協会あずかり選手として試合に出場させる救済措置を検討することを示唆した。
父親の正紀氏から継いだジムの歴史に一度、幕を下ろす金平会長は
「ジムができて60年。このような結果になってしまって残念。責任を感じる。(活動再開は)双方の代理人の協議次第なのでよく分からない」と語った。
協栄ジムは1959年に設立。
これまでに元WBA世界ライトフライ級王者で、日本歴代最多の世界戦13度防衛を誇る具志堅用高(64)=現白井・具志堅スポーツジム会長=ら、
日本ジム最多の13人の世界王者を輩出している。
9日までに金平会長とオーナー側が歩み寄りをみせる可能性も残されているが、名門ジムが危機的状況に陥っていることは間違いない。
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