12/30(月) 8:00配信
東京五輪の会場に使われる東京辰巳国際水泳場(東京都江東区)で、飛散性の最も高い
「レベル1」のアスベスト(石綿)が見つかっていたことが、関係者への取材でわかった。
水泳場を所有する都は2017年に把握していたが、「法律に違反せず、危険性はない」
として除去や封じ込めなどの対策をとっていなかった。朝日新聞の指摘を受けた後、
「五輪会場であることを重視した」として応急的な対策を取る方針に転じた。
辰巳水泳場は1993年にオープンし、競泳の国際大会や日本選手権の会場として使用されてきた。
東京五輪では水球会場に指定され、都は18年10月から、車いす利用者の観覧席を増やしたり、
階段に手すりをつけたりする改修工事を実施した。
都によると、改修工事に向けて17年に石綿調査を実施したところ、大屋根の
柱脚2カ所の一部にある耐火被覆材に、石綿を含んだ吹き付け材が使用されていた。
建築基準法では、建物を大規模に修繕・改修する際は、石綿を除去したり、
囲い込んで封じ込めたりすることを求めている。都は、辰巳水泳場の改修が「大規模」
にあたらないとして、対策工事を実施してこなかった。都の基準でも、人の出入りがない場所で、
なおかつ石綿の表面が安定している場合は「当面は現状を維持する」と定めている。
朝日新聞社
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191230-00000004-asahi-s...
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