アルファタウリ・ホンダ代表が称賛する角田裕毅の”天性の速さ”「遅いドライバーを速くするより、速いヤツを成長させる方が”楽”だ」
協力: Oleg Karpov 2021/06/09 11:31
アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は、アゼルバイジャンGPで7位に入った角田裕毅について「遅いドライバーを速くするより、速いドライバーに自分を抑える方法を教える方がいい」と、現在の成長曲線について満足していると語った。
角田は開幕戦バーレーンGPでは9位に入りポイントを獲得したものの、その後は自身のミスやマシントラブルがあり、無得点のレースが続いていた。しかし先日行なわれたアゼルバイジャンGPでは予選Q3に初めて進出し、決勝でも荒れたレースを戦い抜き、7位入賞を果たした。
「ユウキは金曜日以降、常に改善してどんどん速くなっていった」
アルファタウリのトスト代表は、アゼルバイジャンGPの角田についてそう語った。
「彼の予選Q2のタイムは本当に速かったと言わざるを得ない。そしてQ3でもそういうポジションにいた。ただ最後のアタックでプッシュしすぎてしまい、ブレーキをかけるのが遅れた。彼はそこから学ぶ必要がある。もしくは、限界に達したことを認識しなければいけない」
「他のトップドライバーたちとの差が0.1秒もない場合、さらに速くなるための”伸び代”は当然少なくなる。そしてドライバーとしては、『ブレーキを遅らせることはできない』とか『これ以上攻めることはできない』と認識しなきゃいけないのだ。ただ、これは一種の学習のためのプロセスだ」
「今週末、チームはマシンの理解という点、そして技術的なフィードバックという点において、大きな進歩を遂げた。そしてユウキには信じられないような天性のスピードがあるから、我々が彼を正しい方向に導くということについて、ポジティブに考えている」
トスト代表は、元々速いドライバーに抑えるための方法を学ばせる方が好きだとし、それが角田にも当てはまると語る。
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