4/12(火) 15:36配信
スピードスケート女子で18年平昌五輪500メートル金メダリストの小平奈緒(35=相沢病院)が
現役引退を表明した。12日に長野県内で会見を行い、「私、小平奈緒は今年10月の全日本距離別選手権の
500メートルを競技人生のラストレースとすることを決意しましたことをご報告させていただきます」と述べた。
昨年の夏頃から未来像を語る場面が多くなっていったという。五輪周期では区切りを考えていなかったが、
「自分の人生を次に進めるのはいいことかな」と決断に至った。来季の開幕戦となる全日本距離別選手権は
地元の長野県で開催される。「体をある程度自由にコントロールできる状態でもう1度レースをしたい。
育ててもらった地元の信州で最後のレースをしたい。もう1つは五輪で終わりにするのはもったいないなと
感じていて」と引退試合に選んだことを説明した。
長野県茅野市で生まれ、3歳でスケートを始めた。姉についてリングに初めて入ると、勝手に立って歩き、
喜んで滑り始めた。そこから栄光の道が始まった。10年バンクーバー五輪で女子団体追い抜き銀メダル、
1000、1500メートルでは5位入賞。14年ソチ五輪は500メートル5位、17年には日本女子で初となる
世界記録を1000メートルで樹立した。
18年平昌五輪では500メートルを制し、日本女子初の金メダリストに輝いた。同距離では16年3月から
37連勝を記録するなど、世界女王として長く君臨した。22年2月の北京五輪では、500メートルで17位、
1000メートルで10位。試合後に、1月中旬に右足首の捻挫を負い、万全の調整ができなかったことを
明かしていた。
残る現役生活は半年あまり。「アスリートとしてトレーニングしながら、
地域でのイベント参加に協力をさせていただきたい」と先を見据えた。
◆小平奈緒(こだいら・なお)1986年(昭61)5月26日、長野県茅野市生まれ。3歳でスケートを始め、
伊那西高から信州大。06年にW杯初参戦。同大卒業後、09年から相沢病院に所属。165センチ。
▽長野五輪男子500メートル金メダリスト清水宏保氏 金メダルを取った18年平昌五輪のピークの時期
を持続させてきたのは素晴らしい。残り半年のスケート人生を楽しんでほしい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/331e939507fc5783523cf...
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